タイトル


平成二十二年三月二十八日

【大 賞】

 今宵より雛の間となる灯りかな
岐阜県 清水登美子 様

【荒川区長賞】

 芹摘んで小川を少し濁しけり
江東区 宮下 玲華 様

【東京都俳句連盟賞】

 子遍路の金剛杖を持て余す
埼玉県 波切 虹洋 様

【東京商工会議所 荒川支部会長賞】

 行商の春を運びし背負籠
荒川区 相場香伊子 様

【あらかわ観光協議会会長賞】

 初電車矢立初めの橋渡る
台東区 山嵜 芳子 様

講師賞
 
 初音して次の声待つ野点席
練馬区 竹下 愛子

素盞雄神社賞

 素盞雄の楠あをあをと初御空
台東区 横山 瑞枝 様



第十六回当日嘱目《境内の景を詠む》入選句 ■ 
宮司賞  素盞雄の空を狭しと囀れり
東京都俳句連盟賞  焚上の焔ひろがる花の冷え
荒川区教育委員会賞  桃の花虚子の血を継ぐ人と会ふ
 四位  素盞雄の竜吐く水も木の芽冷
 五位  舞殿の雛笑ふとも翳るとも
 六位  古雛の薄目に遥か山河あり
 七位  荒瘤の銀杏大樹の木の芽風
 八位  来し方を悔いず語らず雛並ぶ
 九位  吾が春は矢立初めの投句から
 十位  旅人によき日なりけり桃の花
十一位  そのなかにハングルの絵馬桃の花
十二位  大川の風尖るとも桃の花
十三位  橋いくつ越せば千住やつばくらめ
十四位  カラカラと打ち重なりて桃の絵馬
十五位  むらさきの袱紗を捌く桃まつり
十六位  花冷えや宮居古りゆく太柱
十七位  神木の絵馬鈴なりに春立てり
十八位  素盞雄の余白埋めし桃の花
十九位  蕉翁にいざなわれ来し花の旅
二十位  桃の咲く矢立初めの地を訪へり
二十一位  今日一日江戸っ子となり桃の宮
二十二位  ゆく春や矢立の筆も遠き世ぞ
二十三位  春寒し祈願の札の裏表
二十四位  初蝶や神の庭より舞ひ上がる
二十五位  大銀杏芽吹き千住の空支え
二十六位  紅白の桃沃々と宮参り
二十七位  句帖手に巡る境内桃の花