タイトル

平成二十四年三月二十五日

大 賞

 耕して土のいのちをふくらます
神奈川県 北村純一様

荒川区長賞

 釣銭に土のまじりし苗木市
足立区 野口放生様

東京都俳句連盟賞

 もう一度保母に抱かれて卒園す
岡山県 猶原茂様

東京商工会議所 荒川支部会長賞

 早春の山を出てゆく水の音
江東区 宮下邦夫様

武田伸一 講師賞
 
 ぬれて行くには老ひすぎて春の雨
三重県 宮本錦様

素盞雄神社賞

 宮太鼓雛は夢より目覚めけり
江東区 橋本世紀男様

入選作品

 五位   梅の花合格の顔とんでくる
荒川区 土定弘積様

 六位   見えてきしスカイツリーや花見舟
北区 深沢愛子様

 七位   スカイツリー見せる仔猫を差上げて
茨城県 町田和義様

 八位   緋袴の巫女の駈け出す花の雨
荒川区 谷川春樹様

 位   教科書のインクの匂ひ初桜
青梅市 柄澤寿々子様

 位   抱き上げて春まだ知らぬ児の蹠
埼玉県 新井竜才様

 十一位  天地は冥けど白き辛夷咲く
足立区 小林亮様

 十二位  卒業す一人一人の名を呼ばれ
荒川区 大越源一様

 十三位  砂団子やさしく濡らす春の雨
立川市 西川憲昭様

 十四位  火と水の性の双児や水温む
千葉県 三枝青雲様

 十五位  ひとひらも触れあはず散る桜かな
静岡県 高杉光昭様

 十六位  春塵や志士も義賊も還る土
杉並区 奥住士朗様

 十七位  春遅々ときしみて動く水の星
立川市 日吉怜子様

 十八位  封人の家に木馬やおぼろ月
品川区 田中隆様

 十九位  素盞雄の光陰まとふ春障子
神奈川県 柳内恵子様

 二十位  縁児を背負ひて二月礼者かな
目黒区 太田邦子様

 二十一位 帰れないふるさとなん春愁
足立区 村上紗知様

 二十二位 永き日や妻買物に行ったきり
埼玉県 志村美好様

 二十三位 下萌る野良着の母の記憶のみ
足立区 涌井ハル子様

 二十四位 春一番矢立はじめの幣ゆらす
小平市 清水志郎様

 二十五位 涅槃図に虫喰ひの穴ありにけり
北区 町田蒼風様

 二十六位 実朝忌風まだ荒き切通し
港区 彦坂高子様

 二十七位 母の手を解きたんぽぽの絮とばす
荒川区 村田萬里様

 二十八位 旅立ちの千住大橋陽炎へり
杉並区 清水康子様

 二十九位 菩提寺へ花の谷中を抜けて行く
荒川区 前島せい様

 三十位  這ひ這ひのけふよく出来て初雛
江戸川区 吉沢春雪様



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