タイトル

平成二十五年三月二十四日

大 賞

 シーソーにひとりふらここにもひとり
あきる野市 木下蘇陽

東京都俳句連盟賞

 蕗の薹牛舍に出産予定表
静岡県 髙杉光昭様

東京商工会議所 荒川支部会長賞

 リハビリの蹠に力青き踏む
岐阜県 大井公夫様

対馬康子 講師賞
 
 すさのおの智恵借りにゆく初参り
葛飾区 牧田広美様

素盞雄神社賞

 桃の宮屋外保育のVサイン
江東区 段原羊子様

入選作品

 五位   帰国の子待つ春の灯をありつたけ
神奈川県 橘田多賀司様

 六位   逡巡を神は与ず椿落つ
江東区 観音堂松雄様

 七位   避難者の子らを上座に雛の宴
八王子市 小角勝美様

 八位   卒業の少年に風追ひつけず
荒川区 土定弘積様

 位   薄氷にならむと水が皺になる
足立区 大和田博道様

 位   木と木にも美しき距離夕ざくら
岐阜県 遠藤英音様

 十一位  素盞雄の風に祓はれ鴨帰る
世田谷区 坂野たみ様

 十二位  客間兼居間兼書斎春炬燵
神奈川県 中村重次郎様

 十三位  春昼や舟べりに櫂あたる音
愛知県 清水良郎様

 十四位  下萌に弾むこころのまだ失せず
調布市 寺川芙由様

 十五位  足許に春の来てゐる峠かな
葛飾区 大熊吉春様

 十六位  復興の光となりて初燕
愛知県 加藤久子様

 十七位  百幹の竹の奧より初音かな
和歌山県 川口修様

 十八位  今を生きその他省略花の宵
新宿区 小笠原妙子様

 十九位  うららかや小学唱歌文語体
練馬区 津田隆様

 二十位  背番号「1」の孫駈け春の風
港区 岩垂広子様

 二十一位 紙雛の紙にもどりて流れけり
世田谷区 綱島清様

 二十二位 縄文と弥生の間の朧かな
北区 町田蒼風様

 二十三位 橋おぼろ千住に残る旅のうた
葛飾区 三尾宣子様

 二十四位 泥水に落ちてしまひし藪椿
岐阜県 法月鍾子様

 二十五位 鳴きそうなうぐいす餅の包解く
神奈川県 井上紀子様

 二十六位 凧あげる父少年の声となり
神奈川県 立石朋様

 二十七位 子の許へ行かぬ余生や青き踏む
岡山県 猶原茂様

 二十八位 牛小舎に安産の札山笑ふ
港区 彦坂秀窗様

 二十九位 啼く鳥の方へ方へと青き踏む
埼玉県 増田信雄様

 三十位  沈丁花闇の硬さのほぐれけり
台東区 横山瑞枝様



ページトップ