タイトル


平成二十八年三月二十七日

大 賞

 叱られるたび恋猫になつてゆく
波切虹洋 様

荒川区長賞

 野火埃とどめて父の長寿眉
小竿和子 様

東京都俳句連盟賞

 転ぶ子の手に風船が直立す
観音堂松雄 様

東京商工会議所 荒川支部会長賞

 笑窪まで母に似てをり桜餠
村上ヤチ代 様

入選作品
 
 五位 蒲公英もわれも平和な大地の子
北原はるみ 様

 位 園児等の風を丸めてしゃぼん玉
星輝 様

 七位 薄氷に息の重さを積みにけり
栖村舞 様

 八位 子の匙に歯の音のして春隣
羽立和子 様

 位 夢といふ器にのりて卒業す
前西みどり 様

 位 手話の子の指の先より春兆す
橋本絢 様

 十一位 地下鉄のしばしの地上草萌ゆる
加川すすむ 様

 十二 百拳を解き白炎となる辛夷
彦坂秀窗 様

 十三 しばらくは燕の空でありにけり
加藤久子 様

 十四位 もも色の雲や卆業式の空
蔀かつ枝 様

 十五位 野をひろげ空をひろげて囀れる
岡戸隆明 様

 十六位 初蛙早くも雨を呼ぶ構え
長谷川どのこ 様

 十七位 手作りの草餠草の筋見せて
古矢敏光 様

 十八位 空き壜にたまりし針を納めけり
川口修

 十九位 ほとばしる乳に噎せる児山笑ふ
鈴木敦子 様

 二十位 古稀過ぎて母の在る倖草の餅
成田淑美 様

 二十一位 いぬふぐり夕べに天の星となる
大山茂 様

 二十二位 母の膝取り合ふ二人雛の夜


 二十三位 啓蟄の父の匂いの柱かな
楠井収 様

 二十四位 角砂糖呟き沈む朧の夜
垂井道夫 様

 二十五位 しゃぼん玉やはり地球は青かった
石口榮

 二十六位 春風にさらわれそうな赤ん坊
石口光子 様

 二十七位 走り根を埋める花屑幾重にも
小笠原妙子 様

 二十八位 春満月袱紗に包む熊の肝
大場ヤエ 様

 二十九位 それぞれに頂上があり山笑ふ
日野百草 様

 三十位 泪にもいろいろありぬしやぼん玉
喜岡圭子 様


大久保白村 講師賞
 
 投函に行つてそのまま蝶に蹤く
田上昭子 様

素盞雄神社賞

 桃の花力満ちくる嬰の足
大越源一 様


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