タイトル


平成二十九年三月二十六日

大 賞

 下萌や川より低く人棲めり
矢島 清 様

荒川区長賞

 卒業子歩幅大きく帰りくる
土定弘積 様

東京都俳句連盟賞

 紙風船小さく突いて児に返す
増田信雄 様

東京商工会議所 荒川支部会長賞

 一群の一点となり鳥帰る
綱島 清 様

入選作品
 
 五位 蛇口からぽたりと春の一行詩
加川すすむ 様

 位 百歳を越えてやうやく亀鳴けり
中野博夫 様

 七位 大泣きで大きな声で卒業す
石口光子 様

 八位 足摩るのみの介護や沈丁花
傍島節子 様

 位 薄氷を跳んで少女へ脱皮する
木下蘇陽 様

 位 熱の子へ入学のもの揃へ置く
観音堂松雄 様

 十一位 闇のなか谺のように花の声
早乙女文子 様

 十二 絵手紙の馬は丸顔春うらら
行貝祐二郎 様

 十三 夜桜や少しこの世を離れたる
中荒井 茂 様

 十四位 山一つうねりて春をよろこばす
大貫輝子 様

 十五位 花冷えの釘の浮き出てゐるベンチ
西脇はま子 様

 十六位 シヤンペンの栓の飛び出す御慶かな
岡部いさむ 様

 十七位 母に似し親指の反り水温む
成田淑美 様

 十八位 千体の雛の手招き千住まで
倉本 岬

 十九位 素盞雄の杜の膨む百千鳥
牛島千鶴子 様

 二十位 二の鳥居三の鳥居を春一番
山本啓介 様

 二十一位 女らの声ころころと蓬摘み
橋本 絢 様

 二十二位 留学の子の六畳に豆を撒く


 二十三位 春泥をつけて君達何してた
北島宏吉 様

 二十四位 たんぽぽのぽぽだけ言へる赤ん坊
加藤久子 様

 二十五位 立子忌や行儀正しき雛たち
橋本世紀男

 二十六位 舐められてよろめき立てる子馬かな
坂 一草 様

 二十七位 石鹸玉好きで双児で仲よしで
川口 修 様

 二十八位 かづら橋揺らして春を惜しみけり
吉田武峰 様

 二十九位 春耕や石にあたりて鍬の音
白井佳子 様

 三十位 遠足や大樹のやうな教師ゐて
柄澤寿々子 様


西村和子 講師賞
 
 雪解雫途絶え夕餉の米を磨ぐ
村田和子 様

素盞雄神社賞

 紙ひひな雛段分けてもらひけり
志村美好 様


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