六月は旧暦で夏。天王祭は、人や物の行き来が盛んな街道の夏に流行する疫病を、激しい神輿振りにより、御祭神の神威をより一層振り起こして祓う悪疫退散・除災招福・郷土繁栄を願う祭禮です。春と秋に稲の収穫を祈念感謝する農村型の祭禮に対して、京都の祇園祭と同様、都市型の祭禮といえます。
宵宮祭・例大祭は、61ヶ町総代をはじめ氏子崇敬者の参列のもと、厳粛な祭儀が斎行されます。このおごそかな祭典を境として、氏子61ヶ町が勇壮華麗な祭一色へと染まっていきます。
六月は旧暦で夏。天王祭は、人や物の行き来が盛んな街道の夏に流行する疫病を、激しい神輿振りにより、御祭神の神威をより一層振り起こして祓う悪疫退散・除災招福・郷土繁栄を願う祭禮です。春と秋に稲の収穫を祈念感謝する農村型の祭禮に対して、京都の祇園祭と同様、都市型の祭禮といえます。
宵宮祭・例大祭は、61ヶ町総代をはじめ氏子崇敬者の参列のもと、厳粛な祭儀が斎行されます。このおごそかな祭典を境として、氏子61ヶ町が勇壮華麗な祭一色へと染まっていきます。
宵宮祭・例大祭の参列者は、半紙で包んだ胡瓜(きゅうり)を奉納します。これは胡瓜を輪切りにした断面が御祭神の御紋に見え恐れ多いために、その年の初物を先ず御神前にお供えしてから自分たちが食する、という伝統を継承したものです。なお、御奉納の胡瓜は天王太鼓会の御奉仕により漬物にし、天王祭奉納太鼓において撤下供物(おさがり)として参拝者にお頒けいたしております。
神輿の担ぎ棒は4本や6本を井桁に組んで担ぐことが多いなか、当社は2本のみで担ぎます(「二天」にてん)。屋根の鳳凰が地面につくほど神輿を左右へ倒して激しく振る「神輿振り(みこしぶり)」は、大変荒々しく、かつ勇壮・荘厳な情景です。
御本社神輿が渡御する御神幸祭(ごしんこうさい)を通称で「本まつり」といいます。3年に一度の御神幸祭では、重量千貫・長柄四間半(8.1m)の二天で担ぐ大神輿を筆頭に、中神輿・小神輿(子供神輿)の3基の御本社神輿が南千住・三之輪、三河島、町屋の61ヶ町にわたる氏子区域を渡御します。
本まつり以外の年を氏子まつりと呼び、本まつり・氏子まつりを問わず、毎年100基を超える町神輿が各町内を巡行します。
境内では毎年、天王太鼓会による奉納太鼓の演奏や、参道を埋め尽くすほどの露店が出店します。